皆さんはトナカイを知っているでしょうか？
トナカイと言うと、クリスマスによく登場する動物ですよね。
サンタクロースのそりを引いているイメージが強いと思います。
そんなトナカイですが、シカとは違うのでしょうか？
また、どんな場所に行けば見られるのでしょう。
トナカイに関する疑問を解決していきましょう。
トナカイの種類は？
現在存在しているトナカイの種類は一種類です。それがトナカイ属に属しているトナカイです。
但し、トナカイには亜種と呼ばれる、近い種類の動物がおり、その動物を含めると、トナカイの種類は七種類程度になります。
有名な亜種のトナカイは、アラスカに生息している「カリブー」という動物です。
基本的にトナカイは寒い地域に生息しており、カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、ロシアなど寒冷地帯で暮らしています。
トナカイとシカの違い
トナカイは学術的にいうと、シカ科トナカイ属に分類され、簡単に言えば、シカとトナカイは近しい仲間同士なのです。
とはいうものの、シカとトナカイには違いもありますのです、一体、どんな点が違うのか見ていきましょう。
主に身体的な違いがあるようです。
シカもトナカイも角がありますが、シカの場合、角はオスのみが生えます。
しかし、トナカイの場合は違います。トナカイは、メスでも例外的に角が生えるのです。
トナカイに角が生える理由は、角を使って雪を掘って餌を探すためになります。
そのため、メスにも角が生えているのです。
トナカイとシカの大きな違いは、メスに角が生えるかどうかのようですね。
また、シカとトナカイでは大きさにも違いがあります。
一般的なシカは体長が90～190㎝と言われていますが、トナカイは120～220㎝となっており、シカよりも大柄なのです。
それ以外にも角の形状も異なっています。
シカの角は棒状となっていますが、トナカイの角はシャベルのような部分があり、やや複雑となっています。
これは雪を掘りやすくするために角が進化したためと言われています。
よって、角の形状や、体の大きさでトナカイとシカを見分けられるようになっているのです。
トナカイとシカを両方見られる動物園
ここまでトナカイについてみてくると、実際にトナカイが見たくなるかもしれません。
では、どんな場所に行ったら、トナカイを見られるのでしょうか？
シカとトナカイが両方見られる動物園を紹介します。
日本には数多くの動物園がありますが、実際にトナカイを飼育しているのは、8ヶ所のようです。
〇釧路市動物園【北海道】
〇大森山動物園【秋田】
〇那須どうぶつ王国【栃木】
〇多摩動物公園【東京】
〇羽村市動物公園【東京】
〇千葉市動物公園【千葉】
〇富士サファリパーク【静岡】
〇東山動物園【愛知】
以上の動物園でトナカイとシカが見られるようです。
トナカイというと、寒冷地に生息している動物ですから、多くは寒い地域でないとみられないのでは？と思ってしまいますが、全国の至る所で見られる模様です。
シカは見られないのですが、ユニークな牧場があるので、こちらで同時に紹介します。
北海道の幌延町（ほろのべちょう）には、トナカイに特化した「トナカイ観光牧場」という牧場があります。
こちらの牧場では、冬場だけではなく、季節を問わずにトナカイを見られるようです。
また、トナカイに餌をやったり、トナカイのそりに乗ったりもできます。
日本のトナカイを見られる動物園でも、さまざまな取り組みをしています。
例えば、12月のクリスマスシーズンになると、クリスマスにちなんだイベントが催されるようで、トナカイ観光をより一層楽しめます。
ちなみに、本州の動物園にいるトナカイは、夏場の暑さが大敵らしく、飼育するのはかなり難しいと言われています。
それでも飼育員さんが一所懸命に世話をしているので、本州でもトナカイが見られるのです。
これは嬉しいポイントと言えるでしょう。
野生のトナカイは日本にいるの？
日本には野生のトナカイはいるのでしょうか？
まず、結論から先に言うと、日本には野生のトナカイはいません。
この理由を見ていきましょう。
トナカイという動物は、主に寒冷地帯の動物であり、野生のトナカイが生息しているのは、北極圏の周辺です。
野生のトナカイは、カナダ、グリーンランド、シベリア、アラスカなどに生息しています。
日本でも北海道が寒冷地と呼ばれていますが、北海道にも四季があり、夏場は30度を超えます。このような地帯では、野生のトナカイは暮らしていけないのです。
これらの理由で日本には野生のトナカイが存在しないのです。
ただ、前項でも紹介した通り、日本では動物園でトナカイを見られるので、トナカイを見たいと思ったらトナカイを飼育している動物園へ行きましょう。
そうすれば、トナカイを見られ、楽しめるでしょう。
トナカイを知ろう
トナカイに関するエピソードをさまざまな角度から検証しました。
残念ながら、日本には野生のトナカイは生息していないようですが、北海道や本州の動物園には、いくつかトナカイを飼育している場所があります。
また、トナカイの種類や、シカとの違いなどもみてきました。
意外な点が違っており、深くトナカイを知られたのではないでしょうか？
クリスマスシーズンに人気のトナカイを知り、もっと知識を深めていきましょう。