新そばの季節ですね。
私は麺類が好きなので、おそばもよく食べます。
よく行くお蕎麦屋さんが製麺所をやっていて、そこでいつも生そばを
購入するんです。
やっぱりスーパーで買う茹でられたそばとは全く風味が違って、
家で食べてもとてもおいしいです。
以前、親戚の家のそば畑を見たことがあり、その時にちょっとだけ収穫を
手伝ったのですが、刈る姿勢が中腰なので、すぐに腰が痛くなってしまって、
まったく役に立ちませんでした。
親戚のおじさんは機械で収穫していたので楽そうでしたが、昔、機械が
ない頃はみんなこうやって手で収穫していたんだよなぁ…と思って、
昔の人は本当に苦労したんだろうなと実感しました。
他の農家さんも収穫は機械でしているのでしょうか。
だとしたら、どんな種類があるのか、収穫する以外のメリットは
ないのかなと気になったので、調べてみることにしました。
そばの収穫をするのに使えるコンバインは?初心者にオススメは?
麦の収穫には、コンバインが使えます。
稲や麦の収穫には主に「自脱式コンバイン」というものが使われ、
大豆やそばに「普通型コンバイン」を使います。
「自脱式コンバイン」は、手刈りや「バインダー」と呼ばれる機械で
稲を刈り、脱穀機やハーベスターという機械を使って脱穀することを
1台の機械でできるようにしたものです。
刈り取りをする機械と脱穀をする機械を合わせたもの、combinedさせた
機械ということで、「コンバイン」という名前になりました。
そばは、麦のように乾いた状態で収穫されるものではないそうです。
茎や葉が半生の状態で刈り取られることが多いので、稲用のコンバインだと
目詰まりを起こしてしまい、機械の故障につながってしまいます。
なので、稲用のコンバインではなく、「普通型コンバイン」にそば収獲用の
パーツを付けて使うということになります。
コンバインを製造販売している会社にクボタという会社があります。
今まではそばの収穫には普通型のコンバインにパーツを付けて使って
いたのですが、2017年にクボタからそば収獲専用のコンバインが
発売されました。
このコンバインは、形も小さくて操作性がよく、収穫した
そばの実が脱穀された後に袋に収まるようになっています。
そのため、初心者にも扱いやすく、価格も抑えられているそうです。
コンバインのほうが収穫には楽そうですが、手刈りにもメリットが
あるようです。
実は、コンバインの収穫は、手刈りよりも風味が落ちるといわれています。
コンバインは、茎や葉を切って刈り取るため、水分の多い茎や葉と
混ざってしまい、湿気で蒸れてしまい、風味が落ちてしまうのです。
ただ、大規模に栽培している農家ではやはり手刈りは難しいので、
コンバインでの収穫をした場合は、早く乾燥作業をしなければ
ならないということになります。
そばの収穫時期はいつ頃?「夏そば」と「秋そば」の時期と違いは?
秋は「新そば」の時期といわれますが、新そばはいつ収穫されるもの
なのでしょうか?
実は、新そばの時期は2回あるそうです。
「夏そば」「秋そば」の2回です。
「夏そば」と「秋そば」は一つの品種で収穫時期が違うのではなく、
種類が違います。
「夏そば」は日照時間が長い時期に開花して実を結ぶ種類です。
対して、「秋そば」は日照時間が短い時期でないと開花、結実しない種類です。
それを育て、収穫する時期によって「夏そば」「秋そば」という風に
時期で分けて呼ばれるようになりました。
「夏そば」は8月頃、「秋そば」は10月頃に収穫されます。
「夏そば」「秋そば」、2種類あることはわかりましたが、気になるのは
その味です。
一般的に言われる「新そば」という言葉は、秋そばのことを指しています。
秋そばは、香り、味、色ともに、夏そばよりも優れているといわれています。
しかし、夏そばの方も品種改良が進んでいて、美味しいものが多くなって
きているようです。
味や色は秋そばに比べて淡泊なのですが、暑い夏に食べるものとすれば、
味が濃すぎず、さっぱりしていて食べやすいのかもしれません。
福井県はそばの有名な産地ですが、福井県では「福井夏そば」を推進して
いるそうで、これからますます発展していきそうですよね。
実は、最近は「春そば」というものもあるとのことです。
春そばは大体6月頃、梅雨時期の前に収穫されます。
6月、8月、10月と新そばが楽しめるのであれば、年中おいしいおそばが
今以上に楽しめますね。
日本の食に欠かせないそば
おそば、美味しいですよね。
暑い夏はざるそばにして冷やしたものを食べることが多いです。
私の家の近くの蕎麦屋さんにはかつそばというものがあって、
ぶっかけのそばにとんかつが乗っているんです。
意外ですが、とっても美味しいんですよ。
立ち食いそばもすごくおいしいですし、とても人気ですよね。
お正月には年越しそばも食べますし、日本の家庭には欠かせない食べ物です。
いつも食べている、スーパーでも安く変えるおそばですが、そこには
農家さんの苦労がいっぱい詰まっています。
ありがたく感謝して食べなければいけませんね。