未払い金とは?今さら聞けない…方にわかりやすく教えちゃいます!!

簿記用語で未払い金というものがありますが、皆さんは知っているでしょうか?

恐らく、あまり知識がない方が多いはずです。

唐突に、未払い金と言われても、よくわからないですよね?

 

今回はそんな未払い金にスポットを当て、さまざまな情報をお伝えします。

基本的な情報さえ抑えれば、未払い金は決して難しくありません。

一体、未払い金とは、どんなお金を指すのでしょうか?それでは、早速見ていきましょう。

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そもそも未払い金とは何?

 

いきなり未払い金とは何か?と問われても、多くの方は困惑してしまいます。

会計用語であることは、何となくわかっても、本当の意味は分からないものです。

そこで、まずは未払い金がどんなものなのか、コチラで把握していきましょう。

 

未払い金とは、簡単に言うと次のようになります。

「商品以外のものを購入し、代金を後払いにした時に、発生する勘定科目」

これが本来の意味のようです。

 

支払いをその場でするわけではないのですが、後日に支払う必要があるため、厳密には「負債」に分類されています。

ちなみに、似たような科目に「買掛金」というものがあります。

 

コチラと未払い金を混同してしまうケースが多いのですが、買掛金は、商品を後払いで仕入れた時に使う科目であり、厳密には同義ではありません。

そのため、しっかりと区別するようにしましょう。

 

 

未払金の年度またぎって何?

年度末に未払金があると、会計をする上では混乱してしまいます。

未払金の年度末の計上の仕方を見ていきましょう。

 

例えば、3月に発生した支払い義務は、翌月の4月に支払いをするのが一般的です。

しかし、年度末ということもあり、一度未払金として処理し、3月末に上げておく方がいいのでしょうか?

 

こちらはそれほど複雑ではありません。

債務が成立した日を計上日と呼んでいますが、これは請求書が来た日ではありません。

例えば、水道や電気代などは、月ごとに検診の日が決まっています。

そして、1か月分の債務が成立する仕組みとなっています。

つまり、年度末だからと言って、計上する日を遅らせることができるわけではないのです。

 

物品購入の際も似たようなことが言えます。

仮に会社の月末の締め切りであっても、売り手側が20日締め切りであるケースは多々存在します。

そのため、年度末に購入した商品は、3月分の請求書に載っていなくても、いずれは支払う必要があります。

それ故に、債務が成立していることを意味しています。

以上のことから、年度末であっても、年度をまたいで処理をするのではなく、3月中に計上しなければならないのです。

 

 

年度末の立替金はどうすればいいの?

 

未払金は年度をまたぐのではなく、債務が発生した日を参考にしているので、年度末に計上するのが一般的です。

そんな未払い金ですが、本人からまだ戻ってきていない「立替金」はどのように処理をしたらいいのでしょうか?

 

「立替金も未払金として年度末に一緒に計上した方がいいのかどうか?」

こちらで解説していきます。

 

基本的に、立替金を未払金として振り返る必要はありません。

立替金のままで問題ないケースが多くなっています。

既に前年度で、立替金を計上しているのであれば、あえて、未払金にして処理をする必要がありません。

この場合、今期は残高として表示されるだけになり、特に経理上の仕分けを起票する必要はないのです。

 

基本的に立替金なので「未払金」ではなく、そのままにしておくだけでOKと言えます。

 

前期の未払金を消す仕訳処理の方法とは?誰にでもわかりやすく解説!

 

未払金は複雑なところがありますが、前期の未払い金を消す仕訳処理の方法はあるのでしょうか?

コチラで分かりやすく解説していきます。

 

例えば、前期に計上された未払金が20,000円あるとします。

これを今期に支払い処理をしたのですが、先方の都合で1,000円値引きしてもらえました。

この場合の差額は、どのように処理をしたらいいのでしょうか?

未払金を消したらいいのか、判断に迷ってしまいますね。

解決策を見ていきましょう。

 

例題の場合、「値引」が発生した発生日が、当期になります。

故に、今回のケースでは、当期の値引きとして認識されることになり、未払金を雑収入として消す方法が取られます。

また、金額が寡少であれば、「事務用品費」のマイナスとして、未払金を消す処理をしても問題ありません。

 

では、ずっと残っている未払金を消す処理はあるのでしょうか?

例えば20年前から支払いが滞っている未払金は、【未払金/雑収入】という形で消してしまっても問題ありません。

支払う予定のない未払金を、いつまでも計上しておく意味はないのです。

 

会計用語は一般的には難しい

 

今回は未払金にスポットを当て、さまざまな角度から情報をお届けしました。

会計をされている方にはありふれた用語であっても、意外と一般の方は知らないものです。

 

未払金の年度またぎや、未払金を消す処理の仕方など、幅広く情報を見てきたので、参考になるのではないでしょうか?

未払金で分からないことがあるのであれば、ぜひ、本記事を参考にしてみてください。

 

きっと何かの参考になるでしょう。本記事が未払金の知識になれば幸いです。