いくらや筋子が美味しいシーズンになりました。
きっと、好きな方も多いでしょう。
秋・冬の味覚でもあるいくらや筋子ですが、皆さんは違いを答えられるでしょうか?
今回は「いくら」と「筋子」にスポットを当て、色々お伝えしていきます。
まずは、いくらと筋子の違いについて解説し、それぞれの作り方を見ていきましょう。
いくらと筋子に関する知識を得れば、もっと美味しく食べられるようになるでしょう。
ぜひ、ご覧ください。
いくらは何の卵?鱒と鮭の違い!?簡単説明!
いくらと筋子がどんな魚の卵なのか知っているでしょうか?
実は、いくらと筋子は同じ魚の卵なのです。
まずは、どんな魚の卵なのか見ていきましょう。
いくらと筋子は、鮭と鱒(マス)の卵です。
多くの方は、いくらや筋子と言うと、鮭の卵を思い浮かべると思うのですが、実は、鱒の卵もいくらや筋子というのです。
鮭や鱒は非常に種類が多いのが特徴です。
シロサケ、カラフトマス、ベニサケ、マスノスケ、ギンサケ、サクラマス、ニジマス、トラウトサーモンなど、幅広く種類があります。
これらの鮭や鱒の卵がいくらや筋子となるのです。
ちなみに、鱒から作った筋子のことを「マスコ」と呼ぶ地方もあるようです。
また、いくらと筋子ですと、いくらは鮭の卵が使われる場合が多く、筋子は鱒の卵が使われているケースが多くなっているという情報があります。
さらに、魚は卵を取ってしまうと、味が落ちてしまうため、身を食べる鮭や鱒と、いくらや筋子を作る鮭や鱒は別々なのだそうです。
筋子にはいくつ種類があって、産地別に特徴があるようです。
例えば、紅鮭の卵を使った筋子は「紅子」と呼ばれ、赤色で粒が大きいです。
剃手に対し、鱒で作った筋子は、大粒で薄塩であり、色味がやや黒くなります。
いくらと筋子は、基本的に同じ鮭や鱒の卵ですが、産地によっても違いがあるようです。
では、両者の作り方はどんなものでしょうか?
次項では詳しくいくらと筋子の作り方を見ていきます。
いくら、筋子それぞれの作り方
いくらと筋子は同じ鮭や鱒の卵であるとわかりました。
では、いくらと筋子では何がどう違うのでしょうか?
どうやら、作り方に違いがあるようです。
いくらと筋子の作り方の違いを見ていきましょう。
〇いくらとは?
いくらは卵巣から成熟卵を一粒ずつ分けたもの指します。
基本的に、火は通しません。生のまま塩や醤油に漬けてから頂きます。
ちなみに、いくらの語源はロシア語だそうです。
ロシア語の「小さくて粒々したもの」からきています。
〇いくらの作り方
いくらは鮭や鱒のお腹をさばいて卵を取り出します。
そこで、鍋一杯にお湯を張り(50℃くらい)、そこに塩を入れます。
その中に卵を投入して、手やヘラでよく混ぜて言います。
そうすると、薄皮の表面が白くなってくるので、さらにお湯を足します。
徐々に卵の薄皮が解けていくので、手で綺麗に一つずつ分けていきます。
キレイに取り分けた後、身をかき混ぜて、ザルに上げて2時間程度冷蔵庫へ保存します。
その後、醤油や塩に漬けて、好みの味に仕上げて完成です。
〇筋子とは
筋子も鮭や鱒の卵です。ただ、いくらと違うのは、卵巣膜で繋がった状態なのが、筋子です。
つまり、筋子は卵の粒が一つずつ分かれていないのです。
簡単に言うと、筋子からこの卵巣膜を取ってバラバラにしたものをいくら。そうでないものを筋子というのです。
また、筋子は一般的に塩漬けされ、塩分が強いのが特徴です。
塩分が強いのですが、熟成されたコクや旨味などがあり、ご飯のお供にはもってこいです。
〇筋子の作り方
筋子の作り方を見ていきましょう。
まず、生の筋子を用意し、ボウルに水を張ります(1000mlくらい)。
そこで筋子の汚れを丁寧に取っていきます。
この時、血管をつまようじなどで、取り除くと生臭さが軽減されます。
筋子をキレイにしたら、600mlの水を用意し、そこに塩を大さじ8杯程度入れて溶かします。
さらに日本酒を加え、そこにキレイにした筋子を入れて、30分ほど漬けます。
漬け終わったら、水切りをして、キッチンペーパーでくるみます。
その後、冷蔵庫に約1日保存します。
筋子は、少し寝かせると味が熟成されるので、大体3日程度冷蔵庫で寝かせるといいでしょう。
こうすると、塩味が馴染み、より一層旨味を感じられるようになります。
いくらと筋子の違いは、卵巣の膜に覆われているか、そうでないかです。
一粒ずつほぐれているのがいくらで、繋がっているのが筋子になるのです。
また、収穫時期も若干違います。筋子のほうが未熟な卵を使うため、食感がソフトになります。
これに対し、いくらは産卵間近の卵を使うため、ぷりぷりとした食感になるのです。
どちらも大変美味しい
いくらと筋子の意外な違いについて解説してきました。
いくらや筋子は同じ鮭や鱒の卵ですが、作り方に差があるようです。
一つずつ粒が分かれているものがいくら、そうでないものを筋子と呼びます。
昔は日本ではいくらと筋子を分けて呼ぶ風習はなかったようですが、ロシア人がいくらと呼び始めたのに倣い、日本でもいくらと筋子を分けて呼ぶようになりました。
いくらも筋子も大変美味しいので、今回の記事を参考にしながら、ぜひ作ってみるといいでしょう。
きっと、美味しいいくらや筋子が楽しめるはずです。