正しい節分の豆まきのやり方知ってる?知っておきたい節分のあれこれ

お正月が終わると、次にやってくるイベントは節分の豆まきということになるのでしょうか。

 

イベント、というのはおかしいのですが、こういう行事って、今の時代だと、その意味とか由来なんかはどうでもよくなってしまって、楽しむためにやるという雰囲気が強いのではないかなと私は思っています。

 

 

でも、節分の豆まきも立派な伝統行事です。

意味ややり方を知って、気持ちを込めた節分行事にしたいなと思いませんか?

 

その、節分について調べてみました。

 

 

節分は、毎年、立春の前の日にやります。

節分は、その字の通り、季節を分ける節目の日です。

 

節分はなんとなく2月3日かなと思っていたのですが、実は、立春の日が変わるので、2日だったり4に血だったりしているようです。

 

昔は、季節の変わり目には良くない気が入りやすいとされていて、その良くない気を払うために豆をまいたというのが、節分の豆まきです。

 

 

では、豆のまき方です。

 

豆は、炒った大豆を使います。

福豆として、スーパーなどで売られていますよね。

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まず、豆をまく人。

一般的にみられるのは、お父さんが鬼のお面をかぶって鬼の役をやり、子供たちがそれめがけて豆をまくというものです。

 

しかし、それは正式な方法ではなく、本当は「一家の主」がまくことが正式な方法です。

地域によっては、年男、年女、厄年の人がまくところもあります。

 

 

まく時の掛け声として、「鬼は外」「福は内」というものがあります。

 

まくときは、家の奥から外に向かって「鬼は外」、逆に外側から家の中に向かってまきます。

 

まいた後は、豆を自分の年齢の数よりも一つ多く食べます。

そのことによって、新年の厄を落とすことができます。

去年よりもひとつ多く良いことがありますように、という意味もあります。

 

 

節分の知らないアレコレ!節分にいわしを食べる地域があるって本当?

近年では、節分に恵方巻を食べることが全国的に広まりましたね。

コンビニなどでも買うことができて、スイーツ恵方巻というのも見かけます。

 

 

でも、ほかにもあまり知られていない節分の風習があります。

「節分いわし」です。

 

節分にいわしの頭を木の枝に刺し、玄関に飾っておくというものです。

この時の木の枝は「柊」の枝で、この木のはが鬼の目を刺し、家の中に入るのを防ぐという役割があります。

 

そして、いわしを焼いて食べるのですが、その意味は、いわしを焼いた臭いで鬼を追い払う事ができるということからきています。

 

鬼は、においの強いものが嫌いなんだそうです。

なので、いわしの臭いがする家には鬼が近づかなくなるということのようです。

 

 

この風習は主に西日本に残っているものです。

それでも今ではあまり見られない光景のようですが、奈良県ではまだまだ多くみられるようです。

 

 

きまりはある!?節分でまく豆の種類で気を付けたいポイントは?

節分にまく豆は「福豆」と言われ、スーパーなどでも手に入ります。

鬼のお面をおまけにつけて売っているのもよく見かけますね。

 

豆には、「魔滅」という当て字があり、読んで字のごとく、「魔物を滅する」という意味です。

「魔目」というものもあって、それは、「魔物の目をつぶす」ということからきているようです。

 

豆まきに大豆を投げる理由は、毘沙門天様が、鬼が出た時に「大豆をまいて退治しろ!」と告げたことからきているといわれています。

 

 

豆まきに使われるのは、大豆の中でも、炒った豆です。

炒った豆を使うというのは、「炒る=射る」という意味があり、「魔目を射る」ということがその由来です。

 

ちょっと恐ろしい話ですね。

 

 

しかし、地域によっては、大豆ではないものをまくというところもあります。

 

北海道や東北など、寒い地域では大豆ではなく、落花生をまくというところも多いそうです。

 

北海道、北東北、北陸などは、雪深いので、落花生の方が大きくて拾いやすいというのがその理由です。

大豆だと小さくて見つけづらく、雪に埋もれてしまいますからね。

 

 

寒い地域だけかと思いきや、実は、九州の方にも落花生をまく習慣があるとのことです。

もしかしたら、落花生の生産が多いからかもしれませんね。

 

であれば、千葉はどうなのかな?と思ったのですが、千葉では大豆をまくのが主流のようです。

 

しかし、千葉県の成田山新勝寺の節分会の豆まきでは、大豆のほかに落花生もまかれるとのことですよ。

 

ちなみに、成田山新勝寺では、「鬼は外」とは言わないそうです。

不動明王の前では、鬼も心を入れ替えるとのことで、鬼を追い出す必要がないからです。

 

 

大きな福を呼び込んでください

小さいころから当たり前のようにやってきた豆まき。

 

「鬼は外」「福は内」と言いながら豆をまいて、食べればそれで終わり、と思っていました。

 

しかし、その意味には大変多くのことが含まれていて、単純なものではありませんでしたね。

 

特に、私の中で印象的だったのは、「豆」そのものの意味です。

「魔滅」「魔目」など、ちょっと怖いような字が並びました。

 

でも、そうやって鬼を退治して、退治した代わりに福を呼びこむんですね。

 

 

ちなみに、豆まきでは鬼を退治しますが、誰かが鬼の役割をしなければならないということはないそうです。

 

お父さん、今年から鬼の役目はしなくていいですよ!

その代わり、先頭に立って、目に見えない鬼を退治し、家に大きな福を呼び込んでくださいね!