万年筆で文字を書こうとしたら書けない...
文字がかすれてしまう...
ということがあるかもしれません。
あまり使っていないはずなのに、いざ使おうとするとインクが出なかったり、インクを新しく入れたばかりなのに出ないということもあります。
そこで今回はそんな時の対処法を紹介していきます。
愛用の万年筆がインク切れ…どうやって補充するの?
( インクが出なくなる原因と対処法)
・新しくインクをセットしたばかりでもかけないという場合
こちらはカートリッジタイプのインクでよくあることです。
カートリッジタイプの万年筆を使っている場合、新しくカートリッジをセットすると、インクがペンの先まで到達するまでに、少し時間がかかってしまいます。
そのため不良品や故障ではありませんので安心しましょう。
対処法として、すぐに書き始めたいという気持ちはわかりますが、その気持ちを抑えてインクがペンの先に届くまでしばらくお待ちましょう。
インクがペンの先まで届くのは、万年筆やインクによっても変わってきますが、 15分から30分ぐらい待つと、正常にかけるようになります。
もし、万年筆を使おうとしてインクがないことに気づき、カートリッジを取り替えたとします。
通常であれば待っておけば使えるようになりますが、急いで使いたい場合はカートリッジの腹を少し揉むとすぐに書けるようになります。
しかし、カートリッジの腹を揉むと勢いよくペン先からインクが垂れてしまうことがあるため、注意が必要です。
・インクがなくなるほど使っていないのに書けなくなった場合
インクがなくなって書けなくなった場合はインクを補充する必要があります。
万年筆のインクには3種類のものがあります。
・カートリッジ式
・吸引式
・コンバーター式
この3種類に分類されています。
・カートリッジ式
こちらは使用簡単でインクがビニールパックに入っており、ペンの内部に差し込むとすぐに使用できます。
カートリッジ式の万年筆をお使いの場合は、新しくインクを購入する際もカートリッジインクを購入して差し替えるだけで簡単に交換ができます。
・吸引式
補充用のボトルインクを準備し、 そこからインクを吸い上げて、ペンの内部にインクを貯めて補充します。
少し手間はかかってしまいますが、一度に大量のインクを吸入できるのも魅力的です。
・コンバーター式
こちらは、カートリッジと吸引どちらも使用できます。
これには取り外し可能なインク 吸入器が装着されており、急いでいる場合は交換カートリッジを差し替えるだけで使えるようになりますし、空になったインクをボトルインクより吸い上げて補充することも可能です。
お持ちの万年筆がどのような作りかによって、補充方法も変わってきます。
これから万年筆を買うという方は、 コンバーター式の両方使えるものを選んでおくと使いやすいかもしれませんね。
万年筆は普段からたくさん使っている方もいれば、頻繁には使わないという方もいると思います。
するとそんなに使っていないのに、インクはまだたくさんあるはずなのに書けないということがあります。
その原因は、万年筆は特殊なペンを除き、大体が使わずに放置していると、残っているインクが乾燥して固まってしまいます。
万年筆の構造によっても固まるまでの期間は変わってきますが、早いものだと一週間ほどで固まってしまうということもあるため、しばらく使っていないとインクは残っていても固まってしまい書けなくなってしまいます。
この時の対処法は、まずペン先にティッシュやインクの拭き取り紙などを使い軽く触れてみます。
もしインクが固まっているとティッシュや拭き取り紙にインクがつきません。
このような時は、万年筆を洗浄しましょう。
染料インクであれば水に溶けるため、水洗いでも綺麗になりますが、 もし洗いきれないという場合は、万年筆の洗浄キットというものがあるので、そちらを利用してもいいでしょう。
万年筆はインクで決まる!?人気のシリーズを一挙ご紹介!
万年筆のインクの補充方法は「吸引式」「カートリッジ式」「コンバーター式」の3種類あり、インクを補充するというのは万年筆の醍醐味でもあります。
このリンクは使いやすさや好みが分かれる部分でもあります。
では人気の万年筆の紹介をしてみます。
・ペリカン
こちらは170年以上の歴史を持つ老舗の筆記具メーカーのものです 。
ペリカンは吸入式にこだわられており、カートリッジ式の約3倍もインクを補充することができます。
吸引式なので、ペンの先が洗浄しやすく、メンテナンスしやすいため魅力的です。
実用性を重視して作られた万年筆なので、大人だけではなく子供にもオススメの万年筆となっています。
・パイロット
こちらの万年筆は、 グッドデザイン賞とキッズデザイン賞を受賞したもので、大人だけではなく子供でも使いやすいという万年筆になっています。
転がりにくいように六角形の同軸になっており、三本の指でも持ちやすい三角形のグリップで、キャップの開け閉めがしやすいように尻軸にくぼみを作るなど、工夫の詰まった万年筆となっています。
インクはカートリッジでコンバーターの両方が使用できる便利なものです。
そのため初めての万年筆という方にも、子供にもオススメの万年筆となっており人気の高いものです。
・プラチナ万年筆
国内の三代万年筆メーカーの一つになります。
お手頃な価格で、シンプルで上品なデザインが特徴の万年筆となっています。
こちらにはスリップシール機構が搭載されているため、キャップを閉めると加圧され高い機密性を保つことができます。
そのためインクの詰まりを解消してくれ、インクの乾燥やキャップを開けた時の ピンクの吹き出しなども添えてくれるのがこの万年筆の特徴です。
常に滑らかな書き味を実現しており、スリップシール機構が搭載されていることで乾燥によるインクの減りも少ないため、コスパ的にも優れています。
そのため子供から大人まで手軽に使うことができます。
末永く使える万年筆を選ぼう
万年筆を愛用している方は、 これらのことからインクが出ないというトラブルも解消することもでき、 インクの補充方法やインクの補充方法によって万年筆を選ぶということもできるようになると思います。
万年筆は敷居が高いと思われているかもしれませんが、お手頃に手に入れることもできる万年筆もたくさんあります。
これから万年筆を購入しようと考えている方も、インクの補充方法の違いやおすすめの万年筆から、自分に合った万年筆が見つけられるのはではないでしょうか。
是非こちらを参考にしてみてください。